Kiaの新型EV3は、優れた走行距離、日常使用における実用性、持続可能な素材、そして快適な走行特性を兼ね備えた、革新的な電気自動車として登場しました。コンパクトカー市場における強力な選択肢となっており、その価格も電気自動車としては非常に魅力的です。
Kiaは、この新世代の電気自動車を「EV」というシンプルな名称で発表しています。最初に登場したのは、800ボルトシステムを搭載したEV6とEV9の2台です。そして今回、EV9のデザインに強く影響を受けつつも、サイズやパフォーマンス、駆動システムにおいて一回り小型化されたEV3がラインナップに加わりました。これにより、Kiaの新しい電気自動車世界へのエントリーポイントが36,000ユーロにまで下がったことは、大きなメリットです。
EV3のデザインは、Kiaの大胆さを改めて証明しています。外見上は実用的な5ドアハッチバックながら、独特なアクセントによって、堅牢かつ先進的な印象を与えつつ、空力特性を最適化しています。箱型のボディにもかかわらず、空気抵抗係数（cd値）は0.26と非常に優れています。
都市生活とキャンプの両方に対応
都会の喧騒からアウトドアまで、この韓国製EV3は、どちらのシーンでも活躍できる車です。特に、キャンプに出かける際には、双方向のVehicle-to-Load機能により、電源を気にすることなく車両の電力を利用できます。220ボルトの電源ソケットを通じて、電動グリルを動かしたり、ノートパソコンを充電したりすることが可能です。
全長4.30メートルとコンパクトでありながら、EV3の車内は広々としています。バッテリーと駆動システムが床下に配置されているため、同じ長さの内燃機関車両と比較して、室内はより広々と感じられます。前席に大柄な人が座っても、後席の大人が膝を伸ばせるだけの十分なスペースがあります。また、後部座席ではプロペラシャフトトンネルがないため、足元の空間も広々としています。
トランクも460リットルの容量があり、シートを倒すと最大1250リットルに拡張可能です。さらに、フロントボンネット下には、充電ケーブルや小物を収納できる25リットルのストレージスペースも設けられています。
リサイクル素材の活用
外装の一部のプラスチックパーツには、リサイクル素材が使用されており、その特徴的な斑点模様が目を引きます。このリサイクル素材は、内装にも広範囲で使用されており、ダッシュボード周りには異なる色のプラスチック表面が組み合わさり、リサイクル素材の美しさが際立っています。Kiaは他の自動車メーカー同様、循環型経済を取り入れた素材の活用を進めています。それは高級感を求める場合には少し異なる印象を与えるかもしれませんが、エコでモダンな雰囲気が漂い、特にオプションのテキスタイル素材が加わると、インテリアはさらに洗練された印象を与えます。
他のKiaモデルと同様、EV3にも3つのディスプレイが一体化されており、12.5インチが2つ、5.5インチが1つの画面で構成されています。もちろん車両はインターネットに接続され、スマートフォンと連携することが可能で、その内容をインフォテイメントシステムに反映させることができます。この高性能なコンピュータ技術は非常に反応が早く、さらにアップデートや新しい機能を追加することが可能で、今後も新しい機能が提供されることが予想されます