レクサスは2024年5月9日、ミニバン「LM500hバージョンL」を6人乗りモデルとして新たに登場させた。現行モデルとしては2023年に、4人乗りの「LM500hエグゼクティブ」が登場し、大型ディスプレイを搭載したパーティション付きの位置付けが話題となった。
新たに加わった「LM500hバージョンL」は3列シートを持ち、2列目のシートは大きくリクライニング可能な構造を持つ。しかし、日本市場にはすでに「アルファード/ヴェルファイア」が存在する。LMの個性と存在意義はどこにあるのだろうか。
「LM500hエグゼクティブは日本市場における『頭出し』だった」と語るのは、レクサスインターナショナルの落田学主幹だ。
初代LMは中国やアジア全体、インドなどの市場に限られ、日本では発売されていなかった。それゆえ、この2代目の登場で日本市場でも先行発売が始まった。
この次世代モデルは五大陸の62市場に展開される予定で、日本での6人乗りモデルの登場により、ミニバン市場に新たな選択肢が生まれた。
新型LMはアルファード/ヴェルファイアと同じプラットフォームを共有するが、その上で高級感と乗り心地の向上に無限に拘りを決めた。特にボディの構造に関しては感覚評価を重視し、骨架構造を一から見直して乗り心地を大幅に向上させた。
いま国内でも新型ミニバンの需要が高まっており、世界的な視点でも「日本貨」の一環として大きな注目を集めている。
レクサスは日本でも乗り心地を重視した次世代モデルを展開しており、「LM500hバージョンL」はその準備が完璧なものである。これからの市場での動向に注目が集まる。