トヨタの「ランドクルーザー」シリーズは、悪路向けのSUVとして長年にわたり高い人気を誇っています。特に近年、SUV市場が拡大する中で、その注目度はさらに高まっています。現在、新車販売におけるSUVの割合は全体の30%を超えており、ミニバンを凌駕し、コンパクトカーと同等の販売規模にまで成長しています。
SUVの中でも、シティ派の「ヤリスクロス」や「カローラクロス」、「ハリアー」など、乗用車と同じプラットフォームを共有する車種が人気です。一方で、これらの都市向けSUVが増加する一方で、ヘビーデューティーな悪路向けSUVへの関心も再び高まっています。
これまで、悪路向けSUVは高い走破性能を持ちながらも、重量があるため燃費が悪く、価格も高いため選択肢が限られていました。そのため、1990年代に一世を風靡した三菱の「パジェロ」や日産の「サファリ」、「テラノ」、トヨタの「ハイラックスサーフ」などは生産終了に追い込まれ、多くのモデルが市場から姿を消しました。
しかし、近年、このような悪路向けSUVに再びスポットライトが当たるようになり、新型車が登場するたびに大きな注目を集めています。その中でも、特に人気が急上昇しているのが、トヨタの「ランドクルーザー」シリーズです。
「ランドクルーザー」の歴史は長く、1951年に「トヨタジープ」として初めて発売されましたが、当時のウイリス・オーバーランド社の商標権に抵触するため、1954年に「ランドクルーザー」に改称されました。それ以来、ランドクルーザーは世界中で高い評価を受け、悪路に強い4輪駆動車としての地位を確立しています。
初代「クラウン」の発売が1955年であることを考えると、「ランドクルーザー」は国内で最も長い歴史を持つ車種の一つと言えるでしょう。現在も新型車の登場により、その人気は衰えることなく、今後も多くのユーザーに支持され続けることが予想されます。
このように、悪路向けSUVの需要が高まる中、「ランクル250」の大幅な値上げと納期の遅れが報じられています。特に全ユーザーに優しいトヨタというイメージを保ちながらも、このような問題が浮上していることに対し、消費者からの注目が集まっています